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住職からのお話

第28話

『泥の入ったスープ』

 あるところに綿の栽培で生活している人がいました。
取り入れの時期になりますと、多数の人が雇い入れられ、昼夜を問わない刈り取りで休む暇もありませんでした。 主人は雇い人と共に労働し、彼らは夕食に肉の混ざったスープを食べていました。

 ある日、スープの上を飛んでいた鳥が羽に付いた泥を落とし、それが鍋の中に入りました。 驚いた料理人はスープに入った泥を捨て去ろうとしましたが、泥はスープに溶けてしまいました。
夕食の時間が迫っていましたので、横着な料理人は次のように考えました。
(少しくらい泥が混じっていても味に変わりはないし、私が食べるわけではないのだから……)
そして、そのままスープを食卓に載せました。 主人を初め多数の人々はお腹が空いていましたので、腹一杯スープを平らげました。
それから、料理人を呼んで親切に勧めました。
「今日の料理はとても美味しかったから、君もスープを味わってみると良い」
料理人は泥が混じっていることを知りながら、やむなくスープを飲みました。

 自分だけは無関係であると思っていましても私たちは様々な人々や物事と関係しています。

真宗大谷派 唯徳寺

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