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住職からのお話

第110話

『夫の危機を救った妻』

 マホーサダは王に仕える賢者で、いつも難問に対して明快に答え、智慧(ちえ)の尊さを力説していた。
 名利に重きを置く他の大臣たちは面白くなかったので、何とか王とマホーサダの間を裂いてやりたいと思っていた。

 最近、マホーサダはアマラーという美しくて聡明な妻を娶(めと)っていた。
 大臣たちは王が身に付けている王冠や黄金のネックレスなどを盗みだし、その一部を密かにマホーサダの家に置いた。
 彼らは王宮に行って王に告げた。
「マホーサダが妻への贈り物として王さまの装身具を盗みました」
 大臣たちの言うことを真に受けた王はマホーサダを捕らえさせた。

 王の装身具を山分けした大臣たちは、アマラーの気を引こうとし、各人が彼女に手紙を書いた。
 アマラーは一計を巡らし、大臣たち一人ひとりに「贈り物をしてくれるのならお会いする」と返事を書き、それぞれに会う時間を指定しました。
 彼女は王の装身具を贈り物にのこのこやってきた大臣たちを捕らえ、彼らを引き連れて王宮に出向きました。
 アマラーは王の装身具を証拠として提出し、夫の嫌疑を晴らした。

真宗大谷派 唯徳寺

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